“小田原厚木道路
リニューアル工事”を
見学しました!

「高速道路の工事ってどんなことをするの?」「どうして工事が必要なの?」。
私、浜崎香帆がNEXCO中日本の社員さんへの
インタビューや、実際に小田原厚木道路の工事現場を見学させていただきながら、
高速道路工事の裏側をレポートします!

NEXCO中日本
コンシェルジュ
浜崎 香帆
KAHO HAMASAKI

工事計画から
実施・完了まで
全体を
統括する担当部署を訪問!

NEXCO中日本東京支社 
伊勢原保全・サービスセンター
平山係長、藤井さんに
お話を伺いました。

どうして工事が必要なのですか?

今回の工事エリアである矢作高架橋は、開通から45年以上が経過。経年劣化の進行、車両の大型化並びに大型車交通の増加の影響などで、コンクリート床版の老朽化が進んでいるそう。
だから、古くなったコンクリート床版を新しい床版に取り替える工事が必要なんです。

小田原厚木道路では、上り線の2車線を利用して、上り線/下り線それぞれを1車線確保する対面通行規制を実施することで、通行止め区間をつくらない工事をおこなっています。期間についても、他の道路工事との重複や交通混雑期などを考慮して、毎年比較的交通量の少ないゴールデン
ウィーク以降が選定されたそうです。

古くなったコンクリート床版を
少しずつ取り替えていくんですね。
新しいコンクリート床版は、100年後も
保っていられるのだそう!すごい!

安全かつスムーズに工事を
進めるために。

利用するお客さまにとって、常に安全安心で快適な高速道路であり続けるために、実際の工事以外にもさまざまな業務があります。たとえば今回の工事は、2022年10月〜2026年7月頃までの約4年を予定しているそうですが、もちろんその前から工事計画の立案、
そしてポスターやWEBサイトなどによる
工事告知、迂回路の誘導、工事後も5年に一度の詳細点検などを実施していく必要があります。

工場で製作した製品を
用いて
工事を実施するなど、
工事期間を短縮する
工夫も
しています。
(平山係長)
渋滞を緩和するための迂回路の
設定や、工事を周知する
広報活動もおこないます。
(藤井さん)
安全かつスムーズに工事が
進められるように
いろいろ
工夫されているんですね。

渡所長にお聞きしました!

伊勢原保全・サービスセンターの特徴は?

伊勢原保全・サービスセンター 
渡所長

私たちが管理する道路は、神奈川県西部の暮らしを支える重要な交通インフラです。しかし、多くの路線は開通から約50年が経過し“老朽化”という課題に直面しています。こうした状況に対し、地域の特性や生活環境に配慮しながら、計画的な維持管理と機能向上に取り組んでいます。小田原厚木道路では、住宅地や鉄道施設に近接する区間が多いため、騒音対策やクレーン作業時の安全管理を徹底し、安心・安全な工事を実施しています。海岸部に位置する西湘バイパスでは、塩害対策工法の新技術導入や、越波被害から地域を守る設備の設置を進めています。これからも、地域の皆さまの暮らしを支えるため、安全で信頼される道路づくりを目指してまいります。

民家に近接する橋梁での
工事では最善の注意を。

高波対策は万全。
災害に強いPAとして生まれ変わりました。

勉強会や安全対策、
緊急時対応の確認も徹底。

安全に配慮しながら、
実際に工事現場を見学!

NEXCO中日本東京支社 
伊勢原保全・サービスセンター
伊藤課長にお話を伺いました。

床版取替工事の現場に
到着しました!

入社以来、たくさんの支社や事務所での業務を経験し、一昨年から伊勢原保全・サービスセンターで現業務に携わっているという伊藤課長。リニューアル工事を担当するのは初めてなんだそうです。

到着早々、
大きな架設機と床版にびっくり!

この日の午前中は、床版の架設がおこなわれていました。静岡県掛川市から大型トレーラーで運ばれてきた大きなコンクリートの板を架設機で吊り上げます。こちらの床版は約8.5m×約2m。重さはなんと10 t 以上あるそう!

大きいですね!

1日に工事はどのくらい
進みますか?

床版の取替は、毎日3枚分の架設と撤去が実施されています。午前は新しいコンクリート床版を設計通りの位置にはめ込み、午後はその先にある古い床版を壊して外すという効率的なサイクルでおこなうそうです。

設置完了のその瞬間まで、
ミリ単位の調整が!

新しい床版が架設機のクレーンで下ろされてくる際は、現場作業員それぞれの目視で設計通りの位置へと誘導されます。 ミリ単位での調整があるからこそ、1枚1枚が決められた位置にはめられていくんですね。

新しい床版同士が並び、
がっちりスクラム!

位置は問題ないか、確認しながらはめこまれた床版。さらに、お互いの鉄筋ががっちり組み合わさりました。このあと、コンクリートを流し込むことで連結するそう。緻密な計算で作り上げられた道路の内部構造を見ることができました。​

床版と床版の間に見えるのは?

床版と床版の間は縦横に入り組んだ鉄筋がむき出しに。
パープル、ブルー、このきれいな色はサビ止めの塗料だそう。
でも、このあとコンクリートが流し込まれるので、見ること
ができるのは架設の時だけですね。

床版取替工事に携わるのは
約100人/日。

設置の工程は、驚くほどスムーズに完了。その後は、午後に予定されている撤去の準備がどんどん進みます。大きな音がした方を見ると、床版にカッターを入れてコンクリートを切断しているところでした。現場作業員全員が無駄なく自分の担当業務を遂行しています。

皆さんの安全への
強い決意を
感じました。

大切にしていること、
それは「すべての安全」。

お客さまにとって高速道路が安全安心な場所であるか、
そして現場作業員が健康でけがなく安全で過ごせたか
が何より大切。「終業後に今日もすべて無事だったと思
うと、本当にホッとします」とお話してくれました。

工事現場スナップ

古い床版の撤去の様子

impression

安全のために、
私たちにもできること。

高速道路の安全を守るために、日々お仕事されている皆さんの
お話を聞いて、利用する私たちも工事を理解して協力していくことが
大事なんだと実感しました。
車で出かける時は、時間に余裕を持つ、
適度に休憩をとる、
事前にWEBサイトを確認して、渋滞しそうな時は迂回を検討する。

どれも難しいことではないですし、少しずつ意識することでみんなで
安全をつくっていきたいなと思います。

伊勢原保全・サービスセンター 社員の皆さん