E1 東名は、開通から50年余りが経過し老朽化が進んでいます。 これまで、部分的な補修や補強を繰り返してきましたが、 橋梁構造体の損傷が進み、 床版(橋の床部分) 下面のコンクリートのひび割れ、内部鉄筋の腐食などが確認されており、 抜本的な対策として、耐久性の高いコンクリート床版に取り替えます。
工事によるお客さまへのご迷惑を最小限とするための取組み
（1）工事実施時期の設定
お客さまへのご迷惑を最小限とするため、交通量が増加する夏季交通混雑期、年末年始、ゴールデンウィークなどと重複しないよう設定しました。
（2）工場で製作した製品の採用による工事期間の短縮
工事期間を短縮するため、新しい床版と壁高欄は、工場で製作した製品（プレキャストコンクリート製品）を用いて工事を実施します。
＜現場打ち床版の施工状況＞
＜プレキャストコンクリート床版の施工状況＞
（3）天候による工程遅延防止のための工夫
コンクリート打設などで、雨天時も作業が可能となるように雨天対策設備（仮設屋根）を導入し、天候による工程遅延のリスクを低減します。
＜雨天対策設備の設置状況＞
工事進捗
NEXCO中日本 東京支社では、Instagramを通じて工事進捗をお伝えしています。
東京支社公式SNSを活用した情報提供
東名リニューアル工事の告知、事故通行止めなどの緊急情報、渋滞情報などの最新情報をお知らせします。
大井松田IC～足柄SIC間の工事内容
老朽化した橋梁のコンクリート床版を新しい床版に取り替える工事
工事箇所
| 橋梁名 |
下り線右ルート ①大沢橋 ②酒匂川橋 ③柏木第一橋 |
| 開通日 |
1969年（昭和44年）5月26日（開通から55年経過） |
| 道路名・区間 |
高速自動車国道 第一東海自動車道（東名高速道路） 大井松田IC～足柄スマートIC間
（自）神奈川県足柄上郡大井町 （至）静岡県駿東郡小山町桑木 |
| 所在地 |
|
| 橋長 |
①114m ②558m ③35m |
＜大沢橋の橋梁全景＞
＜酒匂川橋の橋梁全景＞
＜柏木第一橋の橋梁全景＞
富士IC～清水JCT間の工事内容
老朽化した橋梁のコンクリート床版を新しい床版に取り替える工事
工事箇所
| 橋梁名 |
清見寺橋（下り線） |
| 開通日 |
1968年（昭和43年）4月25日（開通から56年経過） |
| 道路名・区間 |
高速自動車国道 第一東海自動車道（東名高速道路） 富士IC～清水JCT間
（自）静岡県富士市伝法（至）静岡県静岡市清水区八坂 |
| 所在地 |
静岡県静岡市清水区興津清見寺町 |
| 橋長 |
242m |
夜間通行止めでの工事概要
清見寺橋は、E1 東名 富士川スマートIC～清水JCT 間の複数のトンネルと橋梁の連続区間に位置し、東海道新幹線を横架する橋梁であるため、高速道路本線の夜間通行止めにより床版を取り替えます。工事は、日本の大動脈である E1 東名の通行止めの影響を最小限にするため、限られた時間で作業が完了するよう様々な工夫を取り入れています。
＜清見寺橋 位置図＞
＜清見寺トンネルの全景＞
＜床版取替工事のイメージ＞
＜仮設床版のイメージ＞
お客さまへの影響を最小化するため、有識者会議で決定した通行止め時間の設定、迂回路上のSA、PAの大型車駐車マスの拡充などを実施しています。
高速道路を利用のお客さまへの影響を最小限にするために、限られた作業時間で施工する必要があります。従って、既設床版撤去および新設床版の設置を一日で完了することができません。そのため、既設床版の撤去後は、仮設床版を設置します。仮設床版設置の翌日に新設床版を設置します。
本工事では、施工期間短縮のため、橋梁内の別々の箇所で床版撤去および設置作業を並行して実施します。
トンネル監視員通路の整備
清見寺トンネル（上下線）で、トンネルの維持管理を行うための通路である監視員通路を整備します。
＜清見寺トンネルの全景＞
大井松田IC
